ダメなコーチ 5
ども! 幹です。
今回は、ダメなコーチ についてです。
※あくまでも私見です。当てはまるからといって必ずしも全てダメというわけではありません。
試合に負けてもいいと子どもに伝えてしまう
このコーチの学年が試合をした際のことです。
試合準備をしているときに、一人の選手が、
「今日は負けてもいい練習試合~♪」
と歌っている姿を見つけました。
幹「おいおい、どういうこと?負けてもいいって」
子「Aコーチが、今日練習試合だから負けてもいい、って言ってた」
幹「負けてもいいから思いっきりやれ!ってことじゃないの?」
子「わかんない。そうかも」
この子は当時5年生です。しかも主力のひとり。
Aコーチに聞いてみたところ、
A「負けてもいいとは言ってない。勝ちにこだわらなくていいと言ったつもり」
とのこと。このAコーチは大ベテランです。
翌日、コーチ陣で飲みに行った際にこの件が話題になりました。
大分盛り上がった(?)ので言われたことを要約します。
- 幹(私)は勝ちにこだわりすぎる
- 子どもには中学に言って困らないように教えることが沢山ある
- 勝ちにこだわるなとは言ったが負けてもいいとは言っていない
これに対して私の考えを伝えましたがなかなか納得はしてもらえませんでした。
そもそもサッカーは勝敗を決めるスポーツです。
勝利するには相手より多くの得点を取る必要がありますよね。
その原点は忘れてはいけないと考えています。
バックパスやサイドチェンジはそれ自体が目的ではなく、ゴールを奪うために相手を崩す戦術の一つです。
大人が勝ちにこだわりすぎるのは子供に悪影響になることが多いのですが、子供には徹底的に勝利を目指してほしい。
勝って喜び、負けて悔しい思いをしてほしい。子供たちにはその経験が必要です。
この試合は勝ちにこだわらないと指導者が定義してしまったら、子供たちはどれだけ悔しがることができるんでしょうか。
私自体は勝ちにこだわっていません。でも子供たちを「勝ってこい!」と送り出します。
試合に対して取り組むテーマや制約があってもいいです。それでもその状態で「勝ってこい!」と言います。
もちろん私も勝てるとうれしいですが、勝利そのものではなく子どもたちの成長がついてくるからうれしいんです。
と伝えました。大分熱いですね (^^;
必要な技術の習得は当然指導の中で行います。
そのうえで、小学生時代に勝利を目指した結果の「勝利と敗戦」を経験することが中学以降に活きてくると考えています。
子どもに適した練習をしていない
これは指導力の問題ですが、わかりやすい例を。
これも以前うちのチームにいたコーチの話です。
ゲーム形式の練習(4 vs 4)をみていたらこんな制約を入れはじめました。
「パスを3本連続でつながないとシュート禁止ね!」
子どもたちはその指示どおりやりますが、まったく上手くいきません。
練習に入れる制約自体にはケチをつける気はありませんが、問題なのは彼が指導しているのは1年生だということ。
そんな簡単にできるわけないですよね。
1年生に3本のパスをつながせる、という難易度の高い制約を入れているのは当然問題です。
それより問題だと思ったのが、このゲームが楽しくなかったことです。
このゲームでシュートは1本しかありませんでした。得点もなし。
小学生はまず楽しくプレーしてもらうことが大切です。特に低学年はバンバン得点が入るくらいでもいいと思ってます。
子どもたちの学年やレベルに合わせた指導ができるよう気をつけていきたいですね。
今回はこれでおしまいです。
それでは!