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【ジュニつく!】少年サッカーコーチのチーム運営記

コーチの責任

ども! 幹です。
今回はコーチの責任について。

 

責任とれるんすか!?

先日、うちのチームの新年会の場でベテランコーチと若手お父さんコーチの議論が始まりました。

若手お父さんコーチ(以下 父)「我々には子供をしっかりと育てる責任がありますよね?」
ベテランコーチ(以下 ベ)「そんな責任とれないでしょ」

 

この時点で、これは激しくなるな、と確信しました・・・。

 

父「そんな気持ちで指導してるんですか?」
ベ「だってプロにさせる約束なんてできないでしょ。」
父「子供の夢がプロなんだったらそこに向かって背中を押すことは必要でしょ?」
ベ「じゃあ勉強とか何もかも犠牲にして、結局プロになれなくていい大学に行けなかったとしたらその責任とれんの?」
父「それは・・・」

 

このベテランコーチは若干老害ぎみな方です。正論ではあるんですが指導に燃える若いコーチの気持ちを萎えさせることはやめて~。

 

父「子供たちの夢に向かって一緒に取り組むこと、後押しすることが否定されるならチーム辞めます」
ベ「そんなこと言ってないでしょ。どうあれ子供に対する責任はとれないってだけだよ」
父「少なくともそんなコーチに自分の子供は教えてほしくないです」
ベ「おー、だったら辞め・・・」
私「ストーップ!」

あやうく貴重な熱血コーチを失う寸前でした。様子を見すぎましたね。
でもどちらの意見も理解できませんか?
どちらも大事な思いだと思います。

 

責任と責任感

二人がかみ合っていないのはこれに尽きると私は考えています。

せき‐にん【責任】

1 立場上当然負わなければならない任務や義務。「引率者としての責任がある」「責任を果たす」

2 自分のした事の結果について責めを負うこと。特に、失敗や損失による責めを負うこと。「事故の責任をとる」「責任転嫁」

3 法律上の不利益または制裁を負わされること。特に、違法な行為をした者が法律上の制裁を受ける負担。主要なものに民事責任と刑事責任とがある。

                  出典:せき-にん【責任】の意味 - goo国語辞書

 

せきにん‐かん【責任感】

自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ち。「責任感の強い人」

                  出典:せきにん-かん【責任感】の意味 - goo国語辞書

 

 

この違いわかりますよね。
若手コーチは【責任】と言っていますが、若手コーチがベテランコーチにに求めているものは【責任感】です。
プロになれなかったから責任が取れるか、というと取れません。
でも【責任感】は強くもって取り組んでほしい。


私ももちろんプロにさせられる約束はできませんが、子供たちがその目標に近づくための努力は惜しまないつもりです。
コーチ陣全員がその志で指導にあたって欲しいと思っています。

 

ところでこのベテランコーチは【責任感】をもって指導しているのでしょうか。ハッキリと意思表示してませんよね。
私がこの【責任感】についての持論を述べたあと、聞いてみました。

私「●●コーチ(ベテランコーチ)、責任感はもって指導してくれていますよね?」
ベ「言葉の定義はどうでもいいけど、適当な指導はしてないつもりだよ」
ベ「でも、今まで後悔していることも多いから、自分が正しいことをしている、とは自信を持って言えない」

素直じゃないですね。(^^;)

熱血コーチも「言い過ぎました」と謝り一件落着。
このあともたくさんの議論をしてとても有意義な新年会になりました。


今回はこれでおしまいです。
それでは!