途中で退部した子への思い
ども! 幹です。
今回は、途中で退部した子について です。
これまで辞めた子ども
もう2月も中旬となりました。私が担当している6年生の卒団まであと1か月ちょっと。
前任のコーチが事情により退任したのを受け、3年生から幹が担当させてもらいました。
4年間は長いようであっという間です。思い出すと色々ありました。
なんか早くも卒団モードっぽくなっちゃいました。気が早すぎます。もう寂しいです。
この短い4年間でも、ああすれば良かったな、と後悔していることはたくさんあります。
今回は部員の退部についてのお話です。
退部する子の理由はいくつかありました。
- 他チームへの移籍
- 他のスポーツをやりたい
- サッカーが嫌になってやめる
それぞれについて、もうちょっと違うやり方をしていればチームに残ってくれたかも?という思いはあります。
何年コーチをしていてもこの後悔が無くなることはありません。
ただ私がもっとも後悔しているのは、この学年から「サッカーが嫌になった」子を出してしまったことです。
もっと違うやり方で
その子は、私が担当を始めたと同時の3年生の4月に入部してきました。
サッカー経験はなく、体は小さいもののマジメに練習に取り組んでくれました。
とても優しい子でいつもニコニコしているような子です。
本人もサッカーが楽しくなり、徐々に上達していきました。
夏が近づいた頃からその子が休みがちになってきました。練習はあまり来ず、試合だけ来るようになってきました。
理由は、「家族のお出かけ」です。
当時子供たちには、
「練習に休まず来ること」
「練習には真剣に取り組むこと」
を求めていました。どんなにサッカーが上手くても試合に出る優先順位はこれだよ、と。
当然のことだという思いは今も変わりませんが、競争心を煽るためより強くメッセージとして伝えていました。
つまり、休みがちのその子が試合だけ来ても出場時間が少ないわけです。
試合にまったく出ないことはありません。
15分ハーフ(一試合30分)であれば5分程度の出場。1日に3,4試合あってもトータル20分程度の出場時間です。
あたり前ですが本人にはもっと出たかったようです。そしてその保護者はより出場時間が少ないと感じたようです。
夏休みが終わるころから全く活動に参加しなくなり、10月に退部の申し出がありました。
もしやめて無かったらどうだったんだろう
当初は、本人とも保護者とも直接会って話をしたいと伝えていましたが、実現しませんでした。
「子どもがサッカーを嫌いになったのが理由です」
とメールで連絡をいただいたのが最後でした。
結果的に、この子からサッカーを奪ったのは私です。
そんなに厳しくする必要があったのだろうか?
サッカーを嫌いになったのではない。私が居なければ戻ってくるかも?
サッカーを続けていたらどんな選手になったんだろう?
などなど。考えてもキリがないことですが、今でも申し訳ない気持ちでいます。
これも一つの経験だよ、などと言ってくれるかたもいましたが、いくら私の経験になったところで子どもにとっては大事な一回です。
それ以来、この気持ちはいつも胸に重く残っています。
その過程も含めてチーム
退部から1年ほど経ったころ、近くのコンビニでその子のお父さんにバッタリ会いました。
幹「ご無沙汰してます。◯◯は元気ですか?」
父「元気にやっていますよ。最近バスケットを始めました」
少しでも近況が分かってよかったです。
この子以外にも移籍で辞めた子が数人いましたが、残ってくれた選手たちは成長してくれました。
ラスト一か月も全力で頑張ります。
今回はこれでおしまいです。
それでは!
審判の判定は絶対!だけど絶対じゃない!?
ども! 幹です。
今回は、審判の判定について取り上げます。
先日の試合で実際にあったお話
先日とある招待大会に参加させていただきました。
予選リーグをなんとか1位通過し、優勝決定戦に進みました。
対戦相手は今回の参加チームでは最も実績を上げているチームでした。
技術もあり、体格もよい相手に対しうちの選手も互角に戦っていましたが、前半終了間際の失点が取り返せずに0-1で敗戦。
準優勝に終わりました 泣
失点の場面が問題でした。
前半開始から速いプレスで相手の攻撃の芽をつみ、良い試合展開が作れていました。
ただし、ボールを奪ったあとに速い展開で相手陣内に攻め込みますが、ことごとく吹っ飛ばされます。
どれもファールを取ってもらえませんでしたが、微妙なラインだったので仕方ないなと考えていました。
が、あまりにも激しいプレーの場面があったのでそこでは一旦注意を入れるかと思ったのですが、一向に笛はなりません。
私だったら一回笛を吹いて、基準として明示するな、と思っていました。
ちなみに私は4級審判員で主審のかたは3級審判員です。私が生意気ですね (^^;
ベンチ入りしている私以外の2人のコーチもイライラしています。
そんな中、相手ペナルティーエリア内でうちの選手が倒されました。PKだと誰もが思っていましたがまたまた笛を吹いてくれません(´・ω・`)
そして、そのクリアボールを相手FWが拾い、独走ゴールを決められました。
そのまま前半終了。
うちの子どもたちもコーチも怒りが収まりません。
審判の判定が間違っていても抗議しちゃいけないの?
倒された子が私に言った言葉です。これを聞かれると困る、というより申し訳ない気持ちになります。大人の判定で悲しい思いをさせちゃったなと。
ただ私の答えは常に同じです。
「審判の判定への異議はしちゃだめだよ」
明らかなルール間違いや誤用以外は抗議はさせません。その場合でも子どもからはさせません。
もし、そのことでカードをもらって退場になったり、無いと思いたいですがその後の判定に影響があるとチームにとって不利益になるからです。
数年前、当時の6年生の卒団大会で、前半終了後にうちのキャプテンの子が審判に聞きに行きました。
「さっきのはなんでファールなんですか?」
それに対する審判の答えが、
「審判に抗議するな。カード出すよ!」
実際、カードは出ませんでした。けどこれ、ひどくないですか?
その子はひどく傷ついた表情でベンチに帰ってきました。
まさか審判から脅されると思っていなかったからです。
体が大きくなった6年生でもまだ小学生です。大人の一言で傷ついてしまうこともあります。
それ以来、抗議と取られるような行動はしないように子供たちには十分言い聞かせてあります。これは子どもを守るためです。
あまりにひどい場合は指導者から審判や本部に確認します。
もし審判に対して抗議したらどうなる?
さて収まらないのが二人のコーチ。今にも抗議に行きそうなので止めました。
コーチも含めまだ戦っている最中です。決勝戦です。誰もベンチから居なくなって欲しくありません。
よく抗議をして監督が退場になったことでチームが一丸になった。なんて話をプロ野球などで聞きますが、少年サッカーには当てはまらないと思います。
子どもは少なからず動揺します。腹を立てる子もいるでしょう。その状態がプラスになるとは思えません。
なによりも、そんな思いでサッカーをプレーして欲しくありません。
2人のコーチを諭し、チーム全員で後半を戦いました。
チャンスも多くつくりあと一歩でしたが追いつけず敗れました。
結果はその失点だけだったので「許せない!」という保護者も居たようですが、後半の戦い方を見て褒めてあげてほしい、とお伝えしました。
審判はリスペクトが基本
これは絶対だと思っていますが、原則論からではありません。
くだらない大人のいざこざを子どもたちに見せたくないからです。
また、審判にも失敗があることは許容して次のプレーに移る気持ちを持ってほしいと考えています。
さて、大会後その審判のかたとお話ししました。
「すみません、ファールの基準が明確じゃなかったですかね」
それを聞いてイラッとしましたが、審判のミスは仕方ないです。
私もミスを沢山しますし。
子どもたちのためにも審判力は向上しないといけませんね。
今回はこれでおしまいです。
それでは!
サッカーと勉強の両立
ども! 幹です。
今回は、サッカーと勉強の両立 です。
勉強しない子は居ねがー
みなさんのチームはどうでしょう?
「宿題なんてやってない!っていうかやらない!」
「学校は休み時間と給食と体育に行っているだけ!」
みたいな子はいませんか?
うちのチームで1人いました。上記は両方とも彼の発言です・・・。
最近は都市部では中学受験が増えている、というのは以前の記事でご紹介しました。
昨今、学力の地域格差が問題となっていますが、小学生と密接に関わる少年サッカーコーチの中には実感しているかたもいるかも知れません。
当たり前ですが、勉強ができるに越したことはありませんよね。
えー!? 小学校から勉強勉強言わなくていいじゃん。
って方もいるかも知れませんよね。
確かに・・・。
それでも小学校時代から取り組んだ方がいいと考えています。
勉強はなぜ必要なのか?
ちょうど先日、うちのチームの子たちの中学受験の結果が出ました。
受験した3人中、
第一志望合格:1名
第二志望合格:2名
3名とも進学先が決まったようでひと安心です。
このように中学受験をする子は当然勉強をするわけですが、受験をしない子が勉強をするべき理由ってなんでしょう?
それは「習慣」化だと考えています。
- 机に向かう習慣。一日30分でも構わないから毎日続けること。
- 遊びより前に宿題を終わらせる習慣。
この2つを習慣化することが中学高校に進んだ後に活きてきます。
教材は何でも構いません。ベネッセなどの通信教育や簡単なドリルでも。
その学年のレベルにあったものさえ選べば良いと思います。塾に行く必要なんてありません。
これサッカーでも同じですよね。子どもの今のレベルに合わせたトレーニングを毎日行うこと。サッカーでこれができれば上達しそうな気がしませんか?
中学生になり比較的すぐ試験が行われます。よく考えればわかるのですが、そのタイミングではすでに高校受験に向けた勝負が始まっています。
ボールの蹴り方が身についていればパスやシュートができるように、勉強の習慣が身についていれば試験に向かうことも怖くありません。
今の時代、サッカーが上手くても強豪高校に入るためには学力を求められます。サッカーをやり切るためには勉強も必要ということになります。
勉強ばかりになってもダメ?
勉強ばかりしている子に学力で追いつくことはできないんじゃないか?と思われるかたもいると思います。
当然勉強量が違うので勉強に特化した方が有利ではあります。
なかには、中学3年の早いタイミングでサッカーを引退し、勉強にシフトする子もいます。
でも迷信的によく言われることなんですが、
「部活をやり切った子の方が受験まで脅威の集中力を発揮して学力が爆上がりする」
これある意味事実だと思います。ただし、集中力が発揮できれば、という条件付きです。
集中力を発揮するためには、勉強をすることの「習慣」が必要です。あまりにも勉強慣れしていないと集中力が続きません。公立であれば内申点も必要ですしね。
それでも逆転の可能性は十分にあると思います。
サッカーはやり切って勉強もやる
両方やり切るためにも、その準備段階である小学生時代に勉強する「習慣」をつけることが双方によって良い影響を与えると考えています。
時折子どもたちにもその話をしますが、これは家庭でいかに促すかによるので保護者の頑張りが必要です。
最後に、3年前の卒団生が私に聞いてきた内容を紹介します。
「勉強なんて関係ないくらいサッカーが上手くて、J下部に余裕で入れる子にも勉強しろって言うんですか?」
あまりの真剣さにちょっと笑っちゃいましたが、こう答えました。
「言うに決まってるだろ。メッシだろうがネイマールだろうが小学生だったら絶対言うよ」
ほんとに言うと思います。だって賢くなきゃサッカーで一流になれないですしね。
今回はこれでおしまいです。
それでは!