少年団の悩み ①部員が増えない つづき
ども! 幹です。「部員が増えない」の続きです。
おさらい:チーム選びに重視するポイント
前回お伝えしたとおり、当時の私が設定した基準は以下のとおりでした。
【チーム選びに重視するポイント】
1.活動場所が近い
2.コーチがきちんと指導できる
3.良い成績を残している
4.試合数が多い
5.ホームページがある
6.親の負担が少ない
7.部費が高額でない
1~3は前回ご説明しました。
今回は4以降を見ていきたいと思います。
すぐにできるところからはじめよう
4.試合数が多い ×
前回も触れましたが、以前は試合を積極的に組んでいなかったそうです。
私自身がそもそも
「育成のためには試合から学ぶことが最も重要」
と考えているため、部員数を増やす目的だけではなくチームの改善策として着手。
【改善策】試合を最低月2回以上設定 ×→◯
「試合数が少ない」
という不満は向上心が高い選手の保護者に多い傾向があります。
うちのチームでは私が試合をどんどん入れ始めたら、
「試合が多い」
という不満が漏れ聞こえてきました。
理由は、「もっと練習させてほしい」とか「試合が多いと体の負担が…」などであったため、臨時で保護者に集まっていただき私の方針を説明しました。
その中で試合したくない理由をよくよく聞いてみると、大きく以下の2点が見えてきました。
- 遠征の車出しが大変
- 負ける試合ばかりで心がもたない
おそらく真因は後者なのだと思います。
あたりまえですが、負け試合より勝って子供たちが喜ぶ姿を見たいですよね。または勝てないまでも格上の相手に頑張っている姿が見たいはずです。
実際、試合内容が良くなり勝ち試合が増えてきたら徐々に応援のお母さんも増えました。
また、遠征時はなるべく電車移動に変更しました。幸いにもホームグラウンドが駅からそう遠くない地域のため、比較的すんなり受け入れてもらえました。
試合を増やしたことで、
他チームとの交流が増える
→ チームを知ってもらいさらに試合にお誘いいただく
という、良いスパイラルが生まれています。
5.ホームページがある ▲
「ホームページはありますが、更新はしていません・・・」
こんなチーム多いですよね。うちのチームもまさにこんな感じ。試合結果なんて3年以上更新されていませんでした。
今の時代はホームページは「チームの顔」。必要不可欠なものになってきています。
ただ確かに手間がかかるため、みなさん積極的にはやりたがりません。
少年団でよくあるのは、お父さんコーチに全てを任せ、そのお父さんコーチが子供とともに卒団しまうケース。
これだと引継ぎも上手くいかずホームページの残骸だけが残ってしまいます。
【改善案】ホームページは固定的な情報中心。最新情報はSNSで ▲→◯
まず、ホームページの試合結果はやめました。
これだけでも残骸感がグーっと下がります。
スケジュールは基本月イチ更新。チーム紹介などは随時更新ですが年に1回あるかどうかです。
とはいえ最新情報は発信したいので、フェイスブックページを作り各学年の活動ごとに記事投稿しています。
ホームページ更新に較べてフェイスブックの投稿はラクなので、それほど苦にならず運用できています。
「フェイスブックを見ました」と言って体験練習に来てくれるケースも増えてきました。うれしい限りです。
6.親の負担が少ない ×
少年団は保護者の負担が大きいと思われていますよね。
- 車出し
- お茶当番
- 学年役員(連絡担当、会計等)
- グラウンド係
などなど。うちのチームも上記のような保護者負担はあります。
【改善案】不要なものは軽減 or 廃止 ×→▲
前回書いたとおり、遠征時は車出しを電車移動に変更し軽減。
お茶当番は廃止しました。
学年担当などの必要なものは残してあります。
必要な業務の保護者負担を減らすということは、コーチがやることになります。
コーチの人数を増やし指導の質も上げることが最も大事なのに、むやみにコーチの負担を増やすことは避けたいという考えです。
7.部費が高額でない ◯
うちのチームの部費は3,000円以下です。運用に必要な費用のみのためこれ以上の削減は難しいですし、現時点でも高額でもありません。
完全ボランティアという点が少年団の強みですね。
【改善案】対応なし
少年団同士だとあまり大きな差にならないので、比較になるとしたら対クラブチームですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これ以外にも部員数が増えない要因はあります。その地域ならではの要因もあるはずです。
少子化などの外部要因はどうすることもできませんが、まずは自分たちでできることから対策することをオススメします。
また、重視する点は選手(保護者)の質によって違います。
向上心の高い選手は「強豪チーム」「試合数が多い」などを重視する反面、「金銭面」や「保護者負担」の優先度は高くありません。
近くのチームだから・・・くらいの理由であれば、「活動場所」「保護者負担」を重視します。
うちのチームも以前は完全に後者でしたが、少しずつ向上心の高い選手が増えてきています。
ただ、このあたりの温度差がチーム運営を難しくすることもあります。それについてはまた別の機会に触れたいと思います。
今回はこれでおしまいです。
それでは!